「疲れ」や「疲労」は、人間の身体が出しているサインです。これ以上頑張るとちょっとマズいよと、身体が教えてくれているのです。疲労や疲れを解消するのには睡眠や休養を取るのが一番ですが、回復を促すのに役立つ成分があります。
これらの成分を、なんとなくでも覚えておけば、「疲れすぎ」や「疲れが抜けない」といった状態になることなく、すみやかな回復を促すことが出来ます。
リコピン
リコピンはトマトに多く含まれることで有名な成分で、すぐれた抗酸化作用の働きで知られています。抗酸化作用というのは細胞の酸化を防ぐ働きで、老化・がん・生活習慣病などを防ぐ働きをしてくれます。

身体の疲労にも酸化ストレスの影響がありますので、リコピンの摂取は疲労回復にも効果を発揮します。
ただ、リコピンが多く含まれるトマトを使ったトマトジュースを製造販売しているカゴメと鈴鹿医療科学大学との共同研究によると、トマトジュースには疲労軽減効果が確認されるものの、運動前や運動中に飲むと疲労軽減効果があるのに、運動後に飲んでも効果があまり確認されないそう。
リコピンの効率的な摂取は朝がおすすめ!

そのため、一日の活動の最初、つまり朝に摂取するのが最も効率がよいとされています。また、トマトで言えばブドウ糖と果糖の両方が含まれており、朝に取り入れることで脳が活性化される効果も期待できます。
リコピンは老化を防ぐ抗酸化作用から、美容効果やアンチエイジング効果でも知られています。また、ダイエットに役立つ成分として紹介されることも多く、その場合でも朝の摂取が勧められている成分です。
リコピンを含む食べ物
- トマト
- パプリカ
- グレープフルーツ(実が赤いルビータイプ)
- すいか、など
リコピンは脂溶性で加熱することで吸収率が高まることで知られています。加熱済みのトマトジュースや、レンジで温めたホットトマトジュースを朝に摂ることをおすすめしているお医者様もいらっしゃいます。