幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」は、人間の脳内で分泌され、精神の安定・前向きな気持ち・ストレスを消す・質の高い睡眠などに大きく関わることで知られている物質です。
セロトニンは血液から直接には脳の中に入ることができない物質で、その材料になるトリプトファンを食べ物やサプリから摂取することで、分泌量を増やすことが出来ます。
セロトニンを増やす食べ物の中に乳製品があります。
乳製品には多くのトリプトファンが含まれている!
乳製品とひと口にいっても様々なものがあります。乳製品とは動物の「乳」、特に牛の乳である牛乳を加工してつくられる製品のことを指しています。
牛乳
乳製品は牛乳を加工してつくられたものなので、厳密な定義では牛乳は乳製品ではなくなるのですが、もちろん牛乳自体にもトリプトファンが豊富に含まれています。牛乳には100gあたり40~50mgのトリプトファンが含まれており、朝食にバナナと一緒に摂ることを勧める方が多いです。
また牛乳には、タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンの5大栄養素が豊富に含まれており、さらに近年の研究では免疫力を高める働きや、血圧の改善、病原菌の感染を防ぐ働きがあることなども分かってきていて、トリプトファン以外にも、私たちの体に様々に役立つ食べ物のひとつです。
チーズ
チーズは牛乳を発酵させてつくられる乳製品のひとつで、セロトニンの材料になるトリプトファンを豊富に含んだ食べ物のひとつです。プロセスチーズで100gあたり約290mg、クリームチーズで120mgと、種類によって含まれるトリプトファンの量は異なりますが、概ねトリプトファンが豊富に含まれる食べ物と考えてよいです。
ヨーグルト
ヨーグルトも牛乳を材料につくられる乳製品のひとつです。最近ではヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きが注目されていることから、腸内環境を整えるために食べられる方も増えているのではないでしょうか。ヨーグルトには100gあたり40~60mgのトリプトファンが含まれており、セロトニンを増やすために積極的に摂りたい食べ物のひとつです。
バター・マーガリン
バターは牛乳から分離させてつくる乳製品のひとつです。そのほとんどは油脂成分からできていますが、トリプトファンも100gあたり3~6mg含まれています。含有量の多い方ではありませんが、まったく含まれていないというワケでもありません。
また、マーガリンは乳製品ではありませんがバターの仲間(?)と考えがちなので、ここで取り上げますと、おおむねバターと同程度のトリプトファンが含まれています。
他の乳製品にくらべると「おまじない」程度の含有量ですが、一応、トリプトファンも含まれていることは覚えておいてもいいかもしれません。
ソフトクリーム・アイスクリーム・ホイップクリーム
ソフトクリームやアイスクリームも牛乳からつくられる乳製品のひとつです。ソフトクリームで100gあたり約48mg、アイスクリームで約45mgのトリプトファンが含まれています。そんなに大量に食べるものでもありませんが、気分転換にちょっと、というときなどに意識してみるのもいいかもしれませんね。
ちなみにホイップクリームにも、種類によりますが、約20~45mgのトリプトファンが含まれているんですよ。
トリプトファンがセロトニンを増やしストレス解消・快眠に!
人間の脳内で精神の安定や心地よく深い睡眠などの作用をするセロトニンを増やすには、その材料になるトリプトファンの摂取が欠かせません。
また、セロトニンは1度にたくさんつくって貯めておくことの出来ない物質で、毎日、食べ物からトリプトファンを摂って、毎日、正常に分泌させることが大切になります。
乳製品を毎日の食事の中に上手く取り入れて、トリプトファンを豊富に摂取し、セロトニンを増やす参考にしてみてください。
忙しいとき・疲れている時はサプリの活用も
でも、疲れていたり、お仕事が繁忙期で時間がなかったりすると、食事のバランスが乱れがちです。
とりあえず空腹にならないように、食べるだけ食べるというような日々を過ごすと、栄養の偏りがストレス解消や睡眠の質の低下につながることもあります。
そういった場合には、手軽にトリプトファンを摂取できるサプリの活用もおすすめです。レビューや感想でも「疲れにくくなった」「ぐっすり寝られる」などの声が多く、効果を実感される方が多いようです。
⇒国産原料・国内生産の『トリプトファン・サプリ』のレビューをもっと読む