精神や感情の安定に大きく作用しているセロトニンという物質があります。セロトニンは人間の脳内にあって、強く明るい気持ちになる作用をしています。
いわゆるストレスを感じている状態や、疲れている状態は、「明るい気持ち」の反対側にあると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
セロトニンが脳内で正常に働いていることは、精神の安定や睡眠の質向上に大きな働きをしているのです。
ところが、脳内で働くセロトニンは脳内でしかつくることができず、直接摂取することができません。セロトニンの材料となるトリプトファンという物質を、食べ物から摂取することでしか、セロトニンの分泌を増やすことはできないのです。
バナナにはトリプトファンが多く含まれている!
私たちの身近にあって安価に手に入る果物「バナナ」には、多くのトリプトファンが含まれています。バナナには、トリプトファンを材料にセロトニンを合成する際に必要となるビタミンB6も、ほかの果物と比べて多く含まれています。
バナナに含まれるビタミンB6は豊富なため、バナナ以外から摂ったトリプトファンもセロトニンに変えるのに充分な量が含まれています。
バナナと一緒に牛乳もぜひ!
セロトニンを増やすことを考えると、一緒に牛乳も摂るのがおすすめです。牛乳にも豊富にトリプトファンが含まれており、セロトニンの分泌量を増やすにはうってつけのコンビネーションです。
バナナと牛乳をミキサーでバナナミルクにしても美味しくて、効率的にセロトニンを増やすことができるでしょう。
セロトニンを増やすバナナの食べ方!?
セロトニンは、朝の目覚めとともに分泌されはじめます。セロトニンは神経伝達物質とも呼ばれ、貯めておくことができません。毎朝、正常に分泌されることが大事です。
ちなみに、朝分泌されたセロトニンがどこに行くかというと、夜にはメラトニンと言う睡眠を促す物質に変わるのです。セロトニン・メラトニンの分泌サイクルが、睡眠・覚醒のリズムをつくっているのです。
そこで、バナナを摂るなら朝がおすすめです。朝、目が覚めて日光を浴び、一日のリズムがスタートし、日中にセロトニンの分泌がはじまるというサイクルを考えると、朝のタイミングでトリプトファンを多く含む食べ物を摂ることは、セロトニンの分泌を増やすことにとても役立ちます。
バナナと牛乳を朝食にする日を定期的にもうけてみてはいかがでしょうか? もちろん、パンなども一緒にどうぞ。パンに含まれる糖質もトリプトファンを脳内に送り込むのに役立っている物質です。
時間がない方はトリプトファンのサプリも!
食べ物にまで気が回せない忙しさの時ってありますよね。そんなときは、むしろ疲れがたまりやすく、ストレスもたまりやすい時期でしょう。こんなときこそ、セロトニンの分泌を増やしたいのに! とお考えの方はトリプトファンのサプリメントを利用するのも手です。
サプリなら手軽にトリプトファンを摂取できて、レビューなども拝見しても「よく眠れる」「疲れがとれる」などの感想が並んでいて、おすすめです。
セロトニンを増やすサプリも!
トリプトファン単体のサプリより少しお高くなりますが、ビタミンB6などセロトニンの分泌に必要な成分をバランスよく配合した「セロトニン・サプリ」もおすすめです。
セロトニンサプリと言っても、上にも書いたようにセロトニン自体はそのままでは脳内に入っていけないので、主成分はトリプトファンです。
ですが、トリプトファンを材料にセロトニンを合成するのをサポートする物質がバランスよく配合されており、セロトニンを増やすにはより効果的です。
レビューや感想を拝見しても、お値段以上に効果を感じている方が多いという印象を持ちました。