寝ても疲れがとれない、寝つきが悪い、イライラ感がするなどでお困りなら、セロトニン不足かもしれません。
セロトニンは人間の脳内で分泌される物質で、精神の安定や睡眠・覚醒のリズムなどに大きく関わっている物質です。
ただ、セロトニンは血液から脳の中に直接には入れない物質で、脳の中で合成されて分泌させなくてはいけません。
そのためには、セロトニンの材料となるトリプトファンを食べ物やサプリから摂取する必要があります。
セロトニンが不足するとどうなる?
セロトニンが不足すると精神のバランスが不安定になり、イライラ感が増したり、暴力的になったり、うつ病を発症する原因としても知られています。
また、現代人の多くはセロトニン不足で過ごしているとも言われており、トリプトファンをしっかり摂取することが重要です。
アブラナ科の野菜にはトリプトファンが豊富に含まれている!
セロトニンの材料となるトリプトファンは人間の身体の中では合成できず、食べ物やサプリで補給しなくてはいけません。
また、セロトニンは脳の中で貯めておくことが出来ず、必要で適切な量を毎日正常に分泌させる必要があます。そのためには、必要なトリプトファンを食事の中から毎日摂取しなくてはいけないのです。
トリプトファンを豊富に含み、セロトニンを増やす食べ物のひとつに「アブラナ科の野菜」があります。
「アブラナ科の野菜」と言われても、どの野菜がアブラナ科なのか分からない方が多いと思いますので、代表的なアブラナ科の野菜を挙げておきます。
アブラナ科の代表的な野菜
- ブロッコリー
- カリフラワー
- キャベツ
- 白菜
- 芽キャベツ
- カブ
- 大根
- カラードグリーン
- ケール
- コールラビ
- カラシナ
- ルタバガ
- パクチョイ
- ルッコラ
- セイヨウワサビ
- ワサビ
- クレソン
など
白菜やキャベツなど馴染の深い野菜もアブラナ科に含まれます。セロトニンの分泌は日照時間と密接な関係があり、日照時間の短くなる秋・冬には自然とセロトニンの分泌が少なくなります。
冬のお鍋に白菜がたくさん入っているのは、セロトニンを増やすためにも理にかなっているんですね。
アブラナ科の「辛味成分」イソチアシアネートには抗癌・抗炎症・抗酸化活性作用が!
アブラナ科の野菜にはトリプトファンの他にもたくさんの栄養が含まれています。近年、注目されているのはアブラナ科野菜に含まれる辛味成分「イソチオシアネート」による抗がん作用・抗炎症作用・抗酸化活性作用です。
国立がん研究センターなどの研究チームによる、8万人以上を対象にした約25年間の追跡調査で、アブラナ科野菜をよく食べる方たちでは、あまり食べない方に比べた全死亡リスクが男性で14%、女性で11%も低いことが分かったそうです。
また、喫煙者でも同様の傾向がみられ、喫煙による発がん物質の活性化が抑制されていると考えられているそうです(喫煙はやめるに越したことないですけどね)。
アブラナ科の野菜を食事に取り入れましょう!
このように、様々な角度から私たちの身体のバランスを正常に保ってくれる働きをしているのがアブラナ科の野菜です。
全部を覚えることは出来ないかもしれませんが、ブロッコリー・白菜・キャベツ・カブ・大根などは覚えておいて、普段の食事に積極的に取り入れることで、ストレスに強くなったり、前向きな気持ちで生活することができますよ。