美しい景色や景観を眺めることには疲労回復の効果があると言われています。
気分転換や趣味、ストレスの解消などのためにキレイな景色を見に行かれる方は大勢いらっしゃることと思います。それらの効果について、様々な分野の研究の成果をカンタンにまとめてみました。
その理由が分かると、より積極的に疲労回復の効果を高めることも出来ますよ♪
一極集中しがちな「注意力」を分散させて、疲労を回復させてくれる
私たちが普段の仕事や勉強などで必要とされる「集中力」や「注意力」は、パソコンのモニターや教科書・ノートなど「一極・一点」に集中して使われます。最近では日常生活でもスマホも同じように注理力が一極に集中してしまいます。
魅力的な景色には、心ひかれて自然と注意が向けられます。「目を奪われる景色」なんて言いますよね。
ですが、その際は「一極・一点」ではなく景色の「全体」に向けられることから注意力が分散し、普段一極に集中してしまっているために起きている精神の疲れを回復させてくれることが分かってきました。
一極に偏った注意力を「美しい景色」は正してくれる
たとえば、「夜遅くまで仕事をすると疲れているのに寝付けない」といった体験はありませんでしょうか? これは、一極に集中してしまった注意力がほどけないために起きる現象といわれています。
この一極に向かう持続的な集中が続くと、休息だけでは注意力の偏りがもどらなってしまい、精神的疲労の原因となってしまうのです。
美しい風景は写真でも疲れを軽減させる効果があるという研究報告もあります。全体に向けて注意力を分散させることで、注意力の偏りが正されて精神的疲労から回復させてくれるのです。
注意力の偏りが正されると、再び一極に向かう時、注意力をより高めてくれ仕事・勉強の能率を高めてくれます。
分かりやすく言うと、キレイな景色を見てリフレッシュすると(=注意力の偏りがただされると)、翌日からの仕事・勉強も前向きに頑張れてはかどる(=注意力が高まり、能率があがる)・・・、ということになります。
美しい景色が疲労回復させてくれる理由を知って、工夫してみる
もちろん、美しい景色や好きな風景を見ることが気分転換に有効なのは体験的にご存じかと思います。
『ただ全体をぼんやりと「きれいだなぁ」と見ていること』が、疲れから回復させて普段の仕事・勉強に向かう際の注意力を高め、効率を上げてくれると知っていると、より前向きに景色を眺める時間をとることができますよ。
忙しくて景色を見に行くような時間が取れないときでも、注意力が一極に集中し過ぎている偏りを意識して、全体に分散させて精神の疲労を回復させるために、ちょっと空を見上げてみる、といった工夫をしてみてはいかがでしょう?
適度に疲労の回復を図りながら、心身のバランスを!
偏ったままで過ごすことは疲労を蓄積し続けることになってしまい、忙しい時期が終わっても、なかなか回復することができないこともあります。
疲れ・疲労は貯め込むことで、深刻なダメージになってしまうこともあります。
適度に疲労の回復をはかって、心身のバランスをとりながら過ごすことで、快適に、かつ仕事・勉強にも能率的にとりくめて、前向きな生活を送れるようになりますよ♪