歩いているときのかかとの痛みにお悩みの方がいらっしゃいます。かかとが痛いと歩くのも億劫になりますし、立っているのもつらくなってきます。
かかとが痛くなる原因を知って対処すれば、解消することが出来ます。
疲れてるだけだろうと思って、放っておくと悪化してしまい、ますます痛くなりやすくなることもありますので、そうなると更に歩くのが億劫になって、ますます疲れやすい体になってしまう悪循環に陥ることも。
この記事では、かかとの痛みの原因と対処法をまとめています。
かかとが痛くなる原因
普通に生活しているだけでも、かかとが痛くなることがあります。足は歩くときに地面に着けない訳にはいかないので、使うのを控えることが難しい部分です。原因を把握することが、適切な対処のために出来る第一歩になります。
立ち仕事での足の使いすぎ
立って仕事をしないといけない立ち仕事の方など、立って・歩いての時間が長い方は足の裏やかかとに負担がかかっています。
立ち仕事でのかかとの痛みへの対処法
特に長くお勤めだと、長年の負担が蓄積していくこともあります。単純な対処法としては、インソールなどを利用してかかとや、かかとにつながっているアキレス腱への負担を減らすことが有効になります。
運動での足の使いすぎ
急に走る、急に止まる、ジャンプするなどの動きが多く含まれる運動をつづけると、かかとや足の裏に、多くの負担がかかっています。
運動でのかかとの痛みへの対処法
いわゆる「いためた」という状態でなくとも、負担がかかりつづけることで、かかとの痛みにつながることがあります。運動でのかかと痛への対処としても、インソールなどを使い、かかとに急にかかる衝撃を緩和することが有用です。スニーカーに使えるインソールもあるので試してみましょう。
また、かかと用のサポーターなどで、負担を軽減して効果を感じている方もいらっしゃいます。
靴があわずに、かかとに負担がかかっている
自分の足に合ってない靴を無理に履いていると、かかとに余計な負担がかかってしまい、その状態が長く続くことで、かかと痛の原因になることがあります。
靴が自分の足にあっているかどうか選ぶポイント
自分の足に靴があっているかどうか、チェックするポイントとしては次のような点になります。
- 足の指が自由に動かせるくらいの余裕がつま先にある。
- かかとの後ろ側のカーブがフィットしている
- 靴の幅が自分の足にあっている
- くるぶしが靴の履き口にあたっていない
- 靴底を固く感じる
お持ちの靴をチェックしてみて、あってないところがあるようなら、自分の足にフィットしたものを選ぶことで、かかと痛に対処することができます。
現代ではアスファルトやコンクリートで舗装された道を歩くことがほとんどです。土の道より固い、舗装された道を歩くことは、もともとの人間の身体には思わぬ負担がかかっています。固い地面を、固く感じられる靴底で歩いていると、かかとにも思わぬ負荷が繰り返しかかっています。
かかと痛が長引く原因って!?
かかとが痛いことでお悩みの方は、痛みが長引くことでお悩みの方も多いです。日常生活で歩かない訳にもいかず、痛いところを完全に使わずに過ごすことが難しいというのが、その原因になります。
痛いから使うのを控えたくても、かかとを地面に触れさせずに生活するのは困難です。
かかとの痛みの原因になるのは、歩くときなどにかかる、かかとへの負担ですから、一歩一歩でかかってくる負担を軽減する工夫、ということになります。
インソールの活用や、靴や靴下の見直しが、かかとが痛いことへの有用な対処法になる理由です。
歩き方を見直して対処する
かかとが痛いことの意外な原因として、「歩き方」でかかとに負担をかけているかもしれないということがあります。かかとに負担のかかる歩き方ってどういうものなんでしょうか?
かかと痛にお悩みの方で、歩くときに足の指を上げて歩く「指上げ歩き」をしてしまっている方がいらっしゃいます。足の指を上げた状態で歩くことがクセになってしまっている方がこれに当てはまります。
かかとに負担を集中させる歩き方になっていませんか?
足に負担の少ない歩き方は、足の指・足の指の付け根・かかとの3点に体重をかけて歩く歩き方です。足が地面に触れる時に体重をこの3点に分散させながら歩くのが、本来の正しい歩き方なんです。
ところが、足の指を上げて歩くクセがあると、足の指の付け根・かかとの2点に体重からの負担がかかってしまい、かかとが痛くなる原因になってしまいます。
また、足の指を上げて歩くと、重心がかかとの方に寄ってしまいますので、かかとにかかる負担はより大きなものになってしまいます。
足の指・足の指の付け根・かかとの3点をしっかり地面に着けた状態で歩いているか、ご自分の歩き方をチェックしてみましょう。
ふくらはぎの筋肉がかたくなると、かかとの痛みの原因になることも
かかとが痛いと、かかとをどうにかしたくなりますが、身体はつながっています。ふくらはぎの筋肉が固くなっていることが、かかと痛の原因になっていることがあります。
ふくらはぎの筋肉は、実は、足先の血液を重力に逆らって心臓まで押し返す、ポンプの働きをしています。足は心臓から一番遠い部位で、心臓から押し出される圧力だけでは、重力に逆らって戻っていくことができません。
ところが、ふくらはぎの筋肉が固くなると、そのポンプの働きが弱くなってしまいます。そうなると、足裏やかかとの老廃物が流れて行かず、足裏にたまってしまい、かかとの痛みの原因になることがあります。
ふくらはぎの30秒ストレッチで、かかと痛に対処
立ち仕事の方など、足の疲れにお悩みの方は、ふくらはぎの筋肉も固くなってしまっていることがあります。
かかとが痛いのにお悩みのときに、ふくらはぎのことを意識することは少ないかと思いますが、カンタンなふくらはぎストレッチで、改善する場合があります。
わかりやすい動画がありましたので、参考にしてみてください。
寝起きに、かかとに激痛がはしるなら病気のことも!?
40歳~50歳代になると多くなる症状として、寝起きに立ち上がって足に体重をかけると、かかとに激痛がはしる、というケースがあります。そして、日中の時間の経過とともに症状が軽くなるといったケースです。
このような、かかとの痛みにお悩みなら、「踵骨棘」(しょうこつきょく)という病気の場合があります。文字通り、かかとの骨に「棘」(とげ)のようなものが出来てしまう病気です。
踵骨棘かな!? と思ったら整形外科でレントゲンを
朝の寝起きに激痛を感じるなど、ご自分のかかとが「踵骨棘」かなと思った時は、整形外科に行って、レントゲンを撮ってもらうことがおすすめです。かかとの骨の棘を指摘されると、「踵骨棘」と診断されることが多いと思います。
通常は手術まではいきません。インソールや足底板などを用いて、かかとの負担を減らしながら経過をみていく場合がほとんどで、自然治癒します。日常生活に支障をきたすほどの痛みの場合は温熱療法などを行ってくださる場合もあります。
まとめ
かかとには、普通に生活しているだけで負担がかかっていることを意識して対処法を考えていくことが大切なポイントになります。
歩き方を見直したり、インソールや靴を工夫すること、ストレッチを取り入れて足を正常な状態に保ち、足に疲れを貯めないようにすることが改善のための対処法として有用です。
また、生活に支障をきたすほどの痛みをかかとに感じる場合は、一度、整形外科を受診してみましょう。
↓足の負担を軽減する靴下もあります。