セロトニンは、朝日を浴びると人間の脳の中で合成されて分泌がはじまり、気持ちを前向きにしてくれたり、活動的にしてくれる物質です。
また、夜に暗くなると、セロトニンは睡眠を促すメラトニンと言う物質に変わり、睡眠の質や寝つきの良さに関わってきます。
セロトニンの分泌を増やすことは、精神の安定や、心地よい目覚め、夜の熟睡にとって大切なことになります。
セロトニンを増やすためには、その材料となるトリプトファンを食べ物やサプリで摂取する必要があります。
卵はセロトニンの材料トリプトファンを豊富に含む食べ物です
トリプトファンを豊富に含む食べ物のひとつに「卵」があります。また、卵はトリプトファンだけでなく様々な栄養素が豊富に含まれています。
人間の身体が必ず食べ物から摂取しなくてはいけないアミノ酸が9種類あり、これを「必須アミノ酸」と言ってトリプトファンもそのひとつです。
卵には、この必須アミノ酸がすべて含まれています。その他、ビタミン・ミネラルなども豊富に含まれており完全栄養食と呼ばれることもある食べ物なのが「卵」なんです。
卵に含まれる必須アミノ酸の一覧
必須アミノ酸 | 100gあたり含有量 |
イソロイシン | 610mg |
ロイシン | 1000mg |
リシン | 890mg |
メチオニン | 390mg |
フェニルアラニン | 630mg |
トレオニン | 580mg |
トリプトファン | 180mg |
バリン | 760mg |
ヒスチジン | 310mg |
うずら卵にもトリプトファンは豊富に含まれている
卵と言うとニワトリの卵を一般的には思い浮かべますが、意外なところで「うずら卵」でもほぼ同様の割合でトリプトファンが含まれていることが分かっています。
ストレスが溜まっているのを感じていたり、疲れが抜けにくい、イライラしやすい、寝つきが悪い、などにお困りのときは、卵を積極的に食べるようにするのもいいでしょう。
卵の食べ過ぎって、どのくらいから食べ過ぎ?
卵を食べすぎるとコレステロールを摂りすぎになると聞いたことがある方も多いかもしれません。ただ、卵の「食べ過ぎ」ってどのくらいなんでしょうか?
女子栄養大学の川端輝江教授によると、「1日1個は食べて大丈夫」とのことでした。では、2個以上の場合はどうかというと、、、
日本人に乾燥した卵黄を毎日3個分食べてもらった研究では、約7割の方では血中コレステロールの上昇は全く見られませんでしたが、3割の方は血中コレステロールが高くなったのです。
という研究結果があるようで、個人差はあるものの「1日1個」が安心できるラインではあるようですね。
トリプトファンを積極的に摂取し、セロトニンを増やすことを考えた場合でも、バランスよく卵を普段の食事の中に取り入れていくことが大切なようです。
忙しい時はサプリでトリプトファンの摂取も
食事はやはりバランスが大切で、偏りなく食べることが重要です。体によいとされている食べ物でもそればかり食べると、かえって体に悪い作用をしてしまう場合があります。
となると、イライラ感や寝つきが悪いことなどにお困りのときは、セロトニンを増やすトリプトファンを手軽にサプリで摂取することも手です。
睡眠の質の向上や、精神の安定、疲れにくくなるなどの効果を感じている声が、実際に使われている方のレビューから拝見できますよ♪